◆ ツバメが4年ぶりに戻ってきた
5年前の東日本大震災で、その前年まで約50%の確率でやってきたツバメが来なくなりましたが、震災3年後の2014年5月のある日、4年ぶりにツバメが戻ってきました。
住まいは埼玉県川口市内のMマンション、玄関ホールの軒先の下がり壁の2か所にツバメが残した巣がありましたが、1つは見栄えが悪く管理人(私)が撤去しました。再来を期待して残しておいた巣に、ペアのツバメがやって来た。
入居者募集の不動産情報を見たのでしょうか(笑) 直ぐには住み込まず、2~3日内覧を繰り返した後で定住するため巣の修復作業を始めました。
2羽のツバメは昼間は外出(休日なしの共働き?)し不在ですが、夕刻には戻ってくる。そこをデジカメ、又はビデオカメラで 管理人が記録し始めました。昼間は人気に反応し直ぐ逃げていくが、夜は眠っているのか鳥目で見えないのか、レンズを向けても逃げません。
狭いワンルームに同居して向き合っています。
やがて産卵したあとは、孵化させようと1羽は昼間も巣に留まりじっと卵を温めています。(母鳥だけでなく父鳥が温めることもあるそうです) 夜になると2羽とも戻って来ますが、暫くして
1羽が巣から2~3m位離れた照明灯の上に止まってじっとしている(多分眠っている)のに気づきました。敵の襲来に備えて、少し離れて眠るようです。
この2014年に1羽目のヒナが孵り、2羽の親鳥の間でヒナが首を動かしている様子を撮影できたのは感動的でした。
この年、ツバメの入居は5/13、雛の確認が 6/12、巣立ちは
7/上旬でした。
ツバメの巣づくりには、
1. 水と草木・土が入手できる
2. ツバメ一家の餌(生きた昆虫類)が入手できる
そんな環境がよいそうで、
近くに河川がある(荒川から約1Kmの所)、草木と虫は
玄関ホール前に草木のプランターがあるので有効かも |
3. 天敵(カラス、猫、蛇 etc.)に狙われにくい
ゴミ出しの日のカラスと、住所不定の黒猫が、
よく出没するのですが・・・
|
カラス と クロ猫 は、よく出没する 蛇も卵を狙うという
右上※の2015年に続く |
|
|
◆ 翌年もまた、ツバメはやってきた
※左下より
その翌年2015年も、再びツバメがやって来ました。 4月中旬、Mマンションに新婚の入居者が引っ越してきた当日朝に、軒下にツバメがやって来た(まだ内覧)のを確認しました。
入居のご夫妻に、出入りの際 "頭上と足元に気をつけて" と話すと、嬉しそうに笑っていました。
|

 |
ポスターは クリックで拡大 ⇒ |
2015年のツバメの入居は 4/24、雛の確認 5/下(推定)、巣立ちは 6/23でしたが、この年は驚くべき発見をしました。
住み着いた2か月の間、私は親鳥を1羽しか見ていません。
私が外出する時 ツバメは不在でも、私が帰宅した時 ツバメの巣には親鳥1羽だけ(離れたところにも親鳥はいない)
この年、父親ツバメは一度も見なかった。
この年に知りたくなったのは、Q1.今年のツバメは昨年ここに来た親鳥 orここで生まれた子ツバメか? Q2.ツバメは 片親だけで産卵して雛が育つのか?
Q1.は目視では昨年の母鳥ではなかろうか Q2.雄鳥はここには住まない遊び人?のようだが、ヒナは生まれ やがて巣立ったのは事実だった。(でもこの疑問の答は、翌年以降に持ち越しとなった)
この年、セ・リーグは東京ヤクルト・スワローズが優勝。
こちらのツバメも4羽の子ツバメと一緒に巣立っていったのはお見事。 シングルマザーは強かった。
ところで、巣立ちの時期は概ね分かります。 巣立ちの前日or前々日に巣の近くで飛行訓練する様子を確認できるからです。 後に載せた動画の最後のところで、玄関ホールから出たり入ったり短い距離で飛び立つ練習を繰り返しているのでご覧ください。
下は巣立ちの前日夕方、2羽が電線で一息ついたシーン。
それでは、
2015年にツバメを観察した様子を紹介します。
作動しない場合は、こちらをクリック(動画は 4分30秒) |